お米の選び方
日本人の主食であるお米ですが、食の多様化により、パンや麺類に押され気味の昨今。
最近では、各国の多彩な料理を、家庭で調理することが増えているため、
イタリアンやエスニック料理に合うお米も、求められているのだそうです。
そんなお米を、品質、食味、用途の三つで選んでみましょう。
品質で選ぶ
お米の品質 ( 出来映え ) は、毎年変わります。一般財団法人 日本穀物検定協会により、お米の 食味ランキング が、
毎年公表されますので、参考にするとよいでしょう。
6つの評価項目、外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価でランク付けし、
良好なものから順に、特A > A > A´ > B > B´ で表します。
特Aが一番おいしい、ということなので、迷ったら、
特Aランクのお米を買うとよいでしょう。
食味で選ぶ
お米は品種により、食味が変わります。代表的な品種は以下の通り。
ななつぼし
程よい甘み・粘り・硬さで、比較的さっぱりとした食味。冷めても硬くなりにくく、お弁当などにも適している。
ゆめぴりか
低アミロースの性質を持つお米で、食感がもちもちしていて、お米としての味が濃い。
まっしぐら
粘りが少なく、さっぱりとした食味。ブレンドにもよく使われる。
ひとめぼれ
ツヤがあり、粒が長く、適度な粘りとさっぱりした口あたり。冷めても美味しい。
ササニシキ
炊き上がりの香りとつやが良く、程よい硬さがある。粘りが少なく、あっさりとした口当たりのため、和食との相性が良い。
あきたこまち
やや小粒で、あっさりとした食味。米粒にハリがあり、モチモチとした噛みごたえがある。
コシヒカリ
日本で一番の作付数量を誇り、日本で一番食べられているお米。粘り・硬さのバランスがよく、食味が良い。
つや姫
外観につやがあり、粒揃いが良く、白度が高い。甘みが強いのが特徴。
はえぬき
粒に弾力があり、噛みごたえ抜群のお米。食味ランキングで、20年以上「 特A 」 を取得している。
ヒノヒカリ
比較的粒が長く、つやがあって粘りが強い。きらら397
粒が大きく、汁気の多い食材と組み合わせても、ふやけにくい。ミルキークイーン
コシヒカリよりも粘りが強い。冷えても硬くなりにくく、お弁当にも適している。
用途で選ぶ
カレーやイタリアンなど、料理に合わせて、お米の種類を変えます。華麗舞
カレー専用米。細長くパラパラしたインド型長粒米 「 密陽23号 」 と、
日本の短粒米である 「 アキヒカリ 」 の交配により育成された。
表面の粘り気が少ないのに、中がもっちりしていて、
味が染み込みやすいのが特徴。
通常より、2割水を減らして炊飯すると、さらりとしたご飯が炊き上がる。
笑みの絆
寿司専用米。あっさりとしたハツシモ系の新品種で、酢との相性がよく、
適度な粘りで握りやすい。
粒が大きく、口の中でパラッとほどける。
和みリゾット
リゾット専用米。イタリア産リゾット米 「 カルナローリ 」 と、日本の米を掛け合わせ、
日本の米よりも、一回り大きいのが特徴。
ただ、内部の空洞も大きいため、水分の吸収が良く、
生米から炒めて作るリゾットを簡単に作れる。
ホシユタカ
世界的には、ふっくらしてモチモチした日本の米 ( 単粒米 ) ではなく、パラパラした食感の 「 長粒米 」 のほうが多く栽培され、
それに合わせた料理が多い。
国産長粒米として、お米の香りや、かすかなもっちり感をあわせもつ長粒米。
パエリアやジャンバラヤなどを、パラパラに仕上げることができる。
ここから朝礼ネタ
以前、「 料理にあわせて、お米を選ぶ時代に 」 という記事を読みました。例えば、カレーに合うお米として開発された、「 華麗舞 」
( 踊りなどの華麗に舞うという漢字を書くのですが ) は、
表面の粘り気は少ないのに、中がもっちりしていて、
味が染み込みやすいのが特徴だそうです。
他にも、お寿司に合うお米や、リゾットに合うお米なども
販売されているそうです。
その日の料理に合わせて、炊くお米を変えるというのは、
ちょっとした手間かもしれませんが、その分、
料理も美味しくなるんだろうなと思います。
仕事におきましても、手間を惜しまずに、よりよい製品を作れるように、
がんばっていきたいと思います。
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