引っ越しそばの誤解
新年度のスタートを目前に控えた三月下旬は、進学や就職などに伴う引っ越しのピーク期です。
引っ越しをした経験がある人は、自分と引っ越しを手伝ってくれた友人たちと、
「 引っ越しそばを食べた 」 という人も多いのではないでしょうか。
この引っ越しそば。
実は、「 引っ越し先でそばを食べること 」 ではなく、
「 転居した際、その近隣にお近づきのしるしに配る蕎麦 」 なのだそうです。
多くの人が誤解している引っ越しそば。
その理由は、引っ越しそばの歴史をたどると見えてきます。
引っ越しそばの風習の由来
引っ越しの挨拶に、そばを配るようになったのは江戸時代中期。それまでは、小豆粥や餅を配っていたようですが、
より安価なそばを配るようになったと言われています。
大正時代頃になると、生のそばの代わりに、専門店が発行する
『 そば切手 』 という商品券を、隣人に配るようになります。
その切手を頼む際に、自分たちが食べる分のそばを、
店屋物で注文する人が増えたとのこと。
こうして、本来の引っ越しそばの風習から派生する形で、
「 新居でそばを食べる 」 という行為が広まっていきます。
その一方、昭和の初め頃からは、隣人にそばを配るという風習だけが、
徐々に廃れていきます。
理由としては、昔のような長屋ではなく、一軒家やマンションが増えたことに
より、隣人や大家へ挨拶する文化自体がなくなったことが、
原因の一つではないか、ということでした。
結果、そばを配ることがなくなり、自分が食べるという行為だけが残り、
このような誤解が生まれることになったようです。
ここから朝礼ネタ
三月、四月は新生活の始まる時期ですが、先日読んだ記事に、「 引っ越しそば 」 に関する誤解というものがありました。
私も勘違いしていたのですが、
引っ越しそばとは、「 引っ越し先でそばを食べること 」 ではなく、
「 転居した際、その近隣にお近づきのしるしに配る蕎麦 」 なんだそうです。
その習慣は江戸時代に始まり、大正時代になると、
近隣に配る蕎麦のついでに、自分で食べる分も買うようになります。
そして時代は流れ現代では、一軒家やマンションなどへ居住環境が変わり、
隣人や大家へ挨拶するという文化自体がなくなったために、
そばを配る風習だけが廃れてしまった、ということでした。
私も以前マンションに入居する時に、大家さんに挨拶したかったので、
大家さんのご自宅を不動産屋さんに聞いたところ、
「 別に挨拶に行かなくていいですよ。」 と言われたのを覚えています。
結局、マンションの管理人室に、
蕎麦ではなくタオルを持って挨拶に行ったのですが、
そのおかげで入居後のやり取りなどが円滑に進んだ気がします。
仕事におきましても、業務をより円滑に進めるには、
周りとの連携や協力が必要だと思います。
お互いを助け合える、より良い隣人関係になるように、
コミュニケーションをしっかりとっていきたいと思います。
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