2020年歩く人ゼロに
歩く人のために、エスカレーターの片側を空ける習慣を見直してもらおうと、東京都 理学療法士協会がPR活動をして呼びかけています。
「 片側空け 」 は、事故防止や混雑緩和などの観点から、
鉄道会社や業界団体が自粛を呼び掛けていますが、
同会が強調するのは 「 体が不自由で、歩く側の手すりベルトにつかまりたい 」
という患者や障害者の存在です。
交通事故や脳卒中の後遺症など、片半身に障害をもつ方はたくさんいて、
例えば、左半身が不自由な方は、右手の方が自由が利くので、
できれば右のベルトにつかまりたい。
しかし、首都圏の暗黙のルールは 「 止まって乗る人は左側 」。
これに従って、左のベルトを使うと、荷物がぶつかってヒヤリとしたり、
右手のつえが蹴飛ばされないかと気をもんだりして、
「 右に乗った方が安心できる 」そうです。
同会は、エスカレーターの歩行禁止を呼び掛けるチラシ配布などを
行ったりして、2020年東京五輪・パラリンピックまでに
「 歩く人ゼロ 」 を目指していく、ということです。
エスカレーターでの事故
昇降機メーカーで作る 「 日本エレベーター協会 」 によると、2013~14年にエスカレーターの事故は1475件起き、うち7割が転倒。
年齢では60歳以上が約6割を占めています。
同協会の16年度の利用者アンケートでは、
57%が 「 エスカレーターで人やかばんとぶつかり、危険を感じたことがある 」
としつつ、
84%は 「 自分も歩いてしまうことがある 」 と答えています。
電車の発車前など、急いでいるとついつい歩いてしまうエスカレーターですが、
安全のためにも 「 歩くなら階段 」 を、決めごとにしてしまうのが
良いかもしれませんね。
ここから朝礼ネタ
先日読んだ記事に、2020年の東京オリンピック、パラリンピックまでに、エスカレーターの 「 歩く人ゼロ 」 を目指すというものがありました。
地域によって違いはあるものの、現状では、エスカレーターの片側を
歩く人のために空けていますが、
左半身の不自由な方が、左側の手すりを持たなければならないなど、
片側空けの弊害も大きいそうです。
また、エスカレーターの事故は、年間で1500件ほど起きていて、
多くが接触による転倒だそうです。
私も普段、当たり前のように片側を空けてエスカレーターに
乗っているのですが、
そういった危険があるということに、まったく気づいていませんでした。
仕事におきましても、習慣化されてしまっているために気づいていないだけで、
普段何気なく行っていることにも、
自分や誰かに危険が及ぶことをしているかもしれません。
習慣化されていて無意識にやっているようなことほど、
安全が確保できているか、見直していきたいと思います。
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