アサヒビールの酎ハイ もぎたて
2016年に大ヒットした缶酎ハイ、アサヒビールの 「 もぎたて 」。アサヒビールは、2001年に缶酎ハイやカクテル缶を扱うRTD事業に
参入したものの、 なかなかヒット商品を生み出すことができず、
2013年には過去最低の売り上げを記録していました。
そんな中、もぎたては2016年4月5日に発売されると、
1週間で70万ケース( 1ケース:250ミリリットル×24本換算 )を突破。
その後も勢いは止まらず、販売計画の1.6倍のペースで推移しながら、
年間で706万ケースを販売し、
同社のRTD事業史上、最大の販売記録を更新しました。
もぎたてがそこまで大ヒットした要因とは?
居酒屋の 「 生搾りレモンサワー 」 を目指す
理想の酎ハイとはどういうものか?を探るため、5000人規模のアンケート調査と、360人のインタビュー調査を実施。
この調査で見えてきたのは、これまでの酎ハイには
「 人工的な味( 雑味 )や香りがある 」 という不満があること。
そして居酒屋にある 「 生搾りレモンサワー 」 のように、
新鮮で雑味もなく果実感溢れる酎ハイが理想だということでした。
そんな新鮮さを出すために、「 収穫から24時間以内に搾汁 」
した果汁だけを使用することに決めます。
また、材料に酸化防止効果のある調合液を投入し、
商品を仕上げるときに行う高温殺菌では、通常よりも低温で殺菌することで、
香味成分の劣化を防ぐことに成功。
「 高温殺菌による劣化は仕方がないもの 」 というのが
業界全体の常識でした。
常識を疑い、実験を繰り返した結果、今までよりも低い温度で、
微生物を排除できることが分かりました。
こうした試行錯誤によって生み出された 「 アサヒフレッシュキープ製法 」
( 特許出願中 )によって、レモンの風味を感じる香気成分濃度が、
他社製品の10倍も高くなる、という実験結果が得られたのでした。
ここから朝礼ネタ
アサヒビールが販売する、缶酎ハイの「 もぎたて 」 という商品が、昨年から大ヒットしているそうです。
それまでは、アサヒビールの酎ハイの売上はかなり低く、
それを打開し 「 理想の酎ハイ 」 を作るために、なんと5000人規模の
アンケート調査と360人のインタビュー調査を実施したそうです。
そうすると、「 新鮮で雑味のない、果実感溢れる酎ハイ 」 が理想だと
いうことがわかりました。
そして、そのニーズに応えるために、「 収穫から24時間以内に搾汁 」
した果汁だけを使用することに決めたのですが、
物流時間などもあり、条件に合う果汁メーカーを見つけるのが大変で、
現在でも、新しいフレーバーを開発するたびに、
条件を満たす果汁メーカー探しに頭を悩ませているそうです。
仕事におきましても、
お客様のニーズを知ることは大切ですが、そのニーズを満たすことは、
もっと難しいことだと思います。
営業や現場、さまざまな部署で協力しあって、少しずつでも顧客満足度を
高めていけるように、がんばっていきましょう。
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