デビューから無敗の29連勝
将棋の最年少棋士、14歳の藤井聡太四段が、前人未到の公式戦29連勝を達成しました。
藤井四段は、昨年10月1日付で四段に昇段すると、
12月24日、当時現役最年長の加藤一二三九段( 77 )との
竜王戦6組ランキング戦の対局で初勝利。
今年4月4日には11連勝を達成して、
松本佳介六段( 45 )と近藤正和六段( 46 )が持っていた
デビュー戦からの連勝記録を塗り替えました。
そして、6月26日、東京都渋谷区の将棋会館であった
竜王戦決勝トーナメント1回戦で、増田康宏四段( 19 )に91手で勝ち、
神谷広志八段( 56 )が、1987年に達成した公式戦連勝記録の28を
30年ぶりに塗り替え、歴代単独1位となる29連勝を達成しました。
公式戦では劣勢に陥ったり、
終局直前で対戦相手が手を間違えたりした将棋もあったものの、
敗れた相手が 「 スキのない将棋 」 と口をそろえる、
正確な指し手の連続が新記録につながったとのことです。
望外に僥倖
藤井四段は、愛知県瀬戸市で生まれ育ちました。将棋との出会いは5歳の時。
祖母が買ってきた将棋セットに興味を持つと、すぐに駒の動かし方を覚えます。
祖父が相手をできる期間はわずかしかなく、
やがて近くの将棋教室に週4日で通うように。
2年後、小学校1年生でアマチュア初段となりました。
現在は、県内有数の進学校である、名古屋大学教育学部附属中学の三年生。
しかし中学三年生ながら、その語彙力にはすごいものがあります。
デビュー後11連勝の公式戦新記録を達成した際には、
「 自分の実力からすれば、望外の結果なので素直にうれしい。」
※ 望外 = 望んでいた以上によいこと
連勝を20の大台に乗せた時には、
「 僥倖( ぎょうこう )としか言いようがない。しっかり実力をつけたい。」
※ 僥倖 = 偶然に得る幸運
など、すでに棋士としての風格も漂っています。
はたして14歳の快進撃は、どこまで続くのでしょうか?
ここから朝礼ネタ
今、将棋の世界を騒がしている、14歳のプロ棋士 藤井聡太くんの話なんですが、デビューから、無敗で29連勝を達成した藤井くんの強さの秘密は、
「 負けず嫌い 」 にあるということでした。
小学生の頃から対局に破れると、この世の終わりかというくらい、
声をあげて泣いていたそうで、
相手が5つも6つも年上の上級者でも、大声で泣きじゃくり、
他の子供たちから、「 藤井君の泣き声がうるさくて将棋に集中できない 」
という訴えが出るほどだったそうです。
もっと強くなりたいという向上心や、自分への悔しさがあったから、
驚くほどの成長を遂げることができた、ということでした。
私はというと、仕事を覚えたての頃は、うまくできなかったりすると、
心底悔しかったものですが、
最近では、少しうまくいかないことがあっても、
「 まぁこれくらいでいいか 」 と妥協することが多くなったような気がします。
今一度初心に戻って、できない悔しさをできた喜びに変えられるように、
努力していきたいと思います。
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