銭湯が減少し続ける理由
地域に根付いた社交の場である 「 銭湯 」。しかしながら、一日一軒が廃業していると言われるほど、
経営は厳しいものとなっています。
銭湯がなくなっていく、その原因とは何なのでしょうか?
入浴者数の減少
持ち家住宅の普及で自家風呂が増加したことや、スーパー銭湯、健康ランドなど大型施設をもつ浴場など
郊外型大型店の増加により、入浴者数は激減しています。
収益の悪化
入浴料金は、都道府県知事の指定で上限が定められ、業者が勝手にその上限を超えて、料金設定をすることはできなくなっています。
半面 、重油の高騰、人件費負担の増加などで経費が年々増え、
収益悪化の業者が増加しています。
後継者不足
重油高騰などによる経営難や過重労働から、後継者がおらず、廃業する銭湯も増えています。
新しい銭湯のカタチ
減少の一途をたどっていた銭湯ですが、20代から30代の若い世代が運営する新しい銭湯が登場し、人気がじわじわと復活しているそうです。
例えば、
- シェアオフィス付き
- シェアハウスが隣接
- 広々としたマッサージスペースがある
- 昼の12時から翌朝10時まで、22時間営業
- ロビーで焼きたてのピザが食べられる
などの銭湯があります。
こうした銭湯の火付け役になったのが、
「 東京銭湯 – TOKYO SENTO – 」 というWebメディアです。
東京銭湯は、若者目線で銭湯の情報や楽しみ方、イベントを発信しています。
各地のがんばっている銭湯を紹介する記事、
モデルやアイドルが銭湯で撮影をする 「 ゆはかわいい 」 というコーナー、
銭湯が大好きな人物をクローズアップする 「 Humans of 入浴 」 などなど。
面白いところでは、不動産屋とタイアップして
「 風呂なし物件ツアー 」 も開催しています。
東京というタイトルですが、取り上げる銭湯は全国エリア。
サイトを覗いてみれば、あなたのお好みの銭湯が見つかるかも知れませんよ。
ここから朝礼ネタ
先日、銭湯についての記事を読みました。アミューズメント的な要素があるスーパー銭湯ではなく、
昔ながらの大衆浴場である銭湯は、
全国的にその数がどんどん減っていっているんですが、
一部、20代30代の若い人が運営に携わった銭湯が火付け役となり、
ちょっとした銭湯ブームが起きつつあるそうです。
どんな銭湯があるかというと、例えば、
銭湯にシェアオフィスが付いていて、お湯につかってサッパリしたら、
同じビル内のオフィスで仕事ができたり、
ロビーで焼きたてピザが食べられる銭湯や、
落語や漫才などのイベントを催す銭湯などもあります。
そういった銭湯の情報発信は、WebやSNSを利用したり、
駅前でのビラ配りを行っているそうで、
ビラ配りをした時は、銭湯がビラ配りなんてめずらしい!と
興味を持ってくれた人も多かったそうです。
銭湯業界は、昔ながらの慣習を守る店舗が多く、チラシを配ったり、
WebやSNSで情報を発信するなど、
普通の商売なら当たり前に行っていることをしているお店が、
まだまだ少ないため、今後の伸びしろも大きいということでした。
銭湯業界の慣習・常識が、世間一般では非常識であるように、
私たちの常識も、世間一般で言えば非常識なこともあるのかも知れません。
自分達の仕事に関わることだけでなく、さまざまな業界や仕事を知ることで、
新しい発想が生まれるかも知れません。
私自身も、いろいろなことに興味を持って見聞を広め、
仕事にも活かしていければと思います。
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