やさしい日本語
やさしい日本語とは、簡単でわかりやすい日本語の言い回しのことです。外国人の避難誘導に課題を残した1995年の阪神大震災をきっかけに、
弘前大学の佐藤和之教授の研究グループが考案したもので、
例をあげると、
- 今朝 → 今日 朝
- 厳重に注意してください → 気を付けてください
- 断水や停電が起きています → 水と電気が使えません
など。
明確な定義はないですが、
- 主語と述語を明確にする
- 二重否定や受け身、敬語、方言は使わない
- 漢字にルビを振る
- 1文ずつゆっくり話す
などのルールがあります。
やさしい日本語の活用
災害時、外国人に情報を伝えるために考案された 「 やさしい日本語 」 ですが、最近では、日本人と外国人のコミュニケーションツールとして
期待されています。
観光地や外国人が多く暮らす地域では、使い方を学ぶ研修が盛んに行われ、
行政用語に活用する自治体もあるそうです。
福岡県柳川市は水郷で知られ、川下りなどを目当てに外国人観光客が
年々増加していました。
そんな中、柳川市は昨年、広告大手の電通と、
「 やさしい日本語ツーリズム 」 という事業を開始。
ボランティアガイドなど観光関係者に、
「『 早く打ち解けて 』 のような複合動詞を使わず
『 早く仲良くなって 』 と言い換えましょう 」 などと、
分かりやすい日本語の研修を行っています。
また、技能実習生として働く外国人の多い三重県鈴鹿市では、
多文化共生に取り組むNPO法人 「 愛伝舎 」 の坂本久海子理事長らが
中心となり、
やさしい日本語を飲食店、伊勢型紙業、製茶業などの観光関連業界に広める
プロジェクト 「 やさしい日本語ツーリズム三重 」 を近く始めるとのことです。
在留外国人の多国籍化が進む日本。
英語、中国語など主要言語への翻訳だけでは対応しきれない各地の自治体は、
やさしい日本語の活用を一般の生活情報にまで広げています。
「 やさしい日本語 」 は、増え続ける在留外国人や観光客との共通言語に
なっていくのかもしれません。
ここから朝礼ネタ
先日読んだ記事に、「 やさしい日本語 」 が増えている、というものがありました。
やさしい日本語とは、簡単でわかりやすい日本語のことで、
外国人の避難誘導に課題を残した、1995年の阪神大震災をきっかけに
考案されたものです。
東日本大震災でも、「 高台に避難 」 ではなく、「 高いところに逃げて 」
と伝えれば救えた命があったと指摘され、急速に広まったそうです。
そんな、災害時に外国人に情報を伝えるために考案された 「 やさしい日本語 」
ですが、
最近では、日本人と外国人のコミュニケーションツールとして期待され、
観光地や外国人が多く暮らす地域では、使い方を学ぶ研修が盛んに行われて
いたり、行政用語に活用する自治体もある、ということでした。
仕事におきましても、
人に情報を伝えるとき、専門用語を使ったり、難しい言い回しをしてしまって、
相手にしっかりと伝わっていないことがあります。
本当に伝えたいことは何なのか。
端的でわかりやすく、 「 やさしい日本語 」 で伝えるように、
心がけていきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿