わさび
わさびの歴史
わさびは、数少ない日本原産の野菜で、古くから日本各地に自生していました。飛鳥時代から薬草として使われたり、年貢として納められたり、
鎌倉時代には食用にされていたようです。
食用わさびの栽培は、江戸時代に、
静岡の有東木地区で始まったとされています。
渓谷に自生していたわさびを、湧き水で試しに栽培したところ、
意外にもよく育ったことから始まるそうです。
江戸時代後期には、庶民が蕎麦や鮨を食べるようになり、
それと共にわさびも急速に普及。
明治以降には、各地で本格的に栽培されるようになりました。
わさびの種類
栽培される場所の違いによって、呼び方に区別があるだけで、植物としては全く同じです。
沢わさび
「 水わさび 」 「 本わさび 」 とも呼びます。湧き水、渓流水が十分に利用できる環境にワサビ田を作り、
水を利用して栽培されたわさびのこと。
畑わさび
「 陸わさび 」 とも呼びます。涼しく湿気の多い畑で栽培されたわさびのこと。
山林やハウスなどで栽培されています。
加工品 ( わさび漬 ) などの原料に使用されています。
西洋ワサビ
「 ホースラディッシュ 」 「 山わさび 」 とも呼びます。根茎が白くてダイコンに似ているので、「 ワサビダイコン 」 とも言います。
わさびは日本原産の植物ですが、西洋ワサビは東ヨーロッパ原産です。
日本のわさびと同じ辛味成分を持っており、
「 粉わさび 」 や 「 チューブわさび 」 などの原料に使用されています。
わさびのおいしいおろし方
- 茎を取った、頭のほうからおろす ( 先端よりも新鮮なため ) 。
- わさびを、強く押しつけないように気をつけて、ゆっくりやさしく、大きな円を描くようにおろす。
- わさびの香りや辛味成分は、揮発性がとても強いので、食べる直前におろす。
わさびの保存方法
表面の水分をふきとり、濡れ新聞またはキッチンペーパーで包み、ラップをして冷蔵庫で保存します。
2週間位はおいしく保存できますが、時間とともに鮮度は落ちます。
ここから朝礼ネタ
先日のニュースで、大阪、難波のすし店が、外国人客に過剰にわさびを入れて提供していた、というものがありました。
インターネット上では、「 日本語のできない客への嫌がらせ 」 などの
批判が出ていましたが、すし店がいうには、そういうつもりは全くなくて、
外国人客から、わさびの増量を求められることが多く、1~2年前から、
客に確認をとらずに、通常の2倍程度に増量して、提供していたそうです。
何人の外国人に増量を求められたのかはわかりませんが、
それで外国人はみんなわさびが多い方がいいと、安直に考えてしまったのが、
そもそもの誤りではないでしょうか。
仕事におきましても、何人かのお客様から、
こうしてほしいという要望があっても、すべてのお客様がそうではありません。
自分の頭の中で、勝手に条件付けすることなく、一人一人のお客様と、
しっかり向き合っていきたいと思います。
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